1986年に発売された、スズキ・ギャグは、前後10インチのミニサイズホイールを履いた、小さなレーサーレプリカ「っぽい」モデル。遠くからみれば、フルカウルレプリカに見えないこともないが、近寄ってみると、ギャグ、冗談としか思えないほどのサイズ感に笑ってしまいそうになる。白青カラーのサイドカウルには、「SACS」の文字があり、もしかして当時のスズキの油冷エンジン用冷却システムだったSuzuki Advanced Cooling Systemが採用されているのかと思いきや、よく見ると、小さく「SUZUKI ADVANCED COMICAL SYSTEM」とあって、思わずずっこけてしまう。50ccクラスのフルカウルでミニサイズなスポーツバイクといえば、ホンダ・NSR50などが思い浮かぶが、それら本気のミニスポーツとは違い、ギャグは空冷の4ストロークエンジンを搭載した、名前通りのファニーなファンバイクだった。しかし、ミッションはクロスした4段リターンで、前輪ブレーキはディスク式と、本格的な(マジメな)ところもあった。
引用|バイクブロス/SUZUKI ギャグの車輌プロフィール
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